2013年6月26日水曜日

素敵なダメ親

先日、みうらじゅんさんのトークショーで
こんなお話を聞きました。

みうらさんが小さいとき、ご両親は
みうらさんが「これが好き」とちょっと言っただけで
それを一気に“箱買い”してくるような
子どもに甘~い親だったそうです。

だから、親の前で軽々しく「これが好き」と
言わないように気をつけていたのだとか。

振り返ってみうらさんは、こう言ってました。
「うちの親は、僕のファンだったんですね」

いい言葉。
将来、子どもにそう言ってもらえたら嬉しいな。

そして、
イラストレーターの安齋肇さんは
「徹子の部屋」でこんな話をしていました。

夏休みなどに、絵の宿題が出たとき。
提出日の朝、起きてみると、 必ず
自分の絵に、素晴らしい富士山などが
描き足してあるのだそうです。
(ちなみに、お父様は画家です)

おかげで毎回、美術では
いい成績をもらったと言ってました。

どちらも、子育て本などでは
間違いなく「ダメ親」と言われる行動でしょう。

でもなぜだか、しみじみといい話に思えるのは
おふたりの人柄のせいでしょうか?

考えてみました。
わかった。

安齋さんのお父様の行動には
子どもを思う気持ちだけでなく
芸術家としての「性(さが)」が感じられるからです。

そこに不完全な絵があるから、
描き足さずにはいられない、という。

凡人の私は、そういう人に憧れます。

ホームの真ん中にあるロッカールーム。
誰が、どんなときに使うんでしょう?
「コインロッカーに制服隠して~♪」という
キョンキョンの歌が頭に浮かびました。

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